北海道電機商業組合 試される大地「北海道」活力ある前進北海道電機商業組合

(取材 情報部 情報部長 平沼 正治)

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検証シリーズ No80 勝 ち 残 る 地 域 店 


     五十年前、家電業界では二十台で独立開業する例は少なくなかった。 しかし、最近では、二十台どころか独立開業すること自体、極めて珍しくなっている。  そうした中にあって、平成十九年五月に東区で十人の仲間と浄水器やブレーカーを販売する会社を立ち上げ、平成二十一年からは時代の先端を行く太陽光発電の販売を経営の柱に据えて業績を挙げ、同時に商業組合へ加入した当時二十五歳の若者がいる。 ハラハラしながら見守る周囲を他所にラジオコマーシャルを流すなど快進撃を続け、順調に業績を伸ばし、三年後の昨年秋には豊平区に営業本部を移し、周囲をビックリ仰天させた。 全国電商連の北原会長が「屋根を見たら太陽光」と声を大にして呼び掛け自ら普及の先頭に立ち率先垂範するも肝心の組合員の反応はいま一つ盛り上がらないのが実情だ。  そんな中にあって息子や孫に当たる年代が目を見張るような業績を挙げているのを見ると宇宙人かと思う程である。 このバイタリティーの源はどこにあって何を目指しているのか、超多忙な本人に代わって豊平支店の長内統括に会って、経営の実情を聞いて報告することとした。

       
道内は太陽光発電に適している

           
潟Aーク 豊平支店統括  長内  将人 様

 


二十五歳で独立開業

平 沼 始めまして、北海道電機商業組合の情報部長を仰せつかっている平沼です。

長 内 朝早くからお出で戴いて恐縮です。

平 沼 早速ですがこちらの会社が設立されたのは何時ですか。

長 内 平成十九年五月ですからまる五年で六年目になります。

平 沼 社長さんの出身はどちらですか。

長 内 渡邊代表の出身は札幌です。最初は代表が九州で販売会社に勤めてノウハウを学び、呼びかけに賛同した十名ほどの仲間と共に会社を立ち上げました。  私は以前、帯広の鋼材販売会社に勤めていて社長より一歳年下です。

平 沼 そうですか。最初から太陽光の販売会社を立ち上げたのですか。

長 内 最初は浄水器などを販売し、次いでブレーカーやIHなどを販売、工事などの設置経験を踏まえて太陽光の販売に進み、最近は太陽光の販売をメインにしています。

平 沼 アークさんはどちらのメーカーの太陽光パネル製品を販売しておられますか。 渡邊 主は国産メーカー品を扱っていますが、他にもカナダのメーカーなども扱っています。国産は十年保証が主流ですが、輸入品では発電を八十%、二十五年保証とうたっている製品もありますが発電能力は測定方法が決まっていて検査費用はユーザー負担になるなど難しい内容になっています。

 昨年の二倍が目標

平 沼 売り上げ目標は如何ですか。

長 内 今年の売上げ目標としては昨年の二倍の十五億円を目指しています。

平 沼 人員体制はどの位ですか。

長 内 営業が十五名、事務系が八人、工事等を含め六十名ほどで昨年は三十人態勢でしたから人員も倍増しています。

平 沼 テレビ販売中心の電器店からみると驚異的な数字ですが毎月、どの位売っているのですか。

長 内 太陽光発電で三十から五十セットでパネル枚数ですと五百枚位です。 

平 沼 大変な数字ですね。

長 内 この間、道南の農家で五十Kw、パネル枚数で二百五十枚位の案件がありました。  実は道内は雪害などで太陽光の設置には向かないといった考えもありますが本州に比べ気温が低く発電効率が高く梅雨がなく、台風の被害も少なく、雪の反射光が発電効率を高めるなどなど太陽光発電に適していることが証明されてきています。

平 沼 家庭用から見ると驚異的な規模ですね。こちらでは業務用の案件も扱っておられるのですね。

長 内 家庭用は九・九九Kw以下で余剰売電制度が補助金の対象になります。全量を四十二円/Kwhで売電の場合には補助金の対象になりません。 電力会社の電気より高い分は電気料金の太陽光発電促進賦課金で補助されています。  当社ではオホーツク地域や根釧地区、道北等の農家に積極的に勧めています。  現在は湧別町に支店がありますが人材が育ち次第、道北、道東、函館にも支店を出して行きたいと考えています。

 太陽光発電への関心は高い

平 沼 お客様の導入の動機は環境ですか。

長 内 大方は損得で、環境が動機の人は数%です。

平 沼 架台の問題はありませんか。

長 内 当社では日鋼金属の架台を使っていて、鋼材は新日本製鉄のザムを使い、此れまで問題は一件もありません。

平 沼 それは判り易いというか、現在の社会的背景から見ても納得がいきます。

長 内 国の太陽光に対する補助金制度や市町等の補助金制度があることでお客さんの発電への関心も高く大変販売し易い環境にあります。

平 沼 一般の電器店は数百万円もする商品を上得意さんに売ることに対して「何かあると」と言った心配やためらいがあります。  しかし、地域店でも営業に特化し、工事は外注と言った経営の方が効率的でリスクも少なくスマートに感じます。

長 内 太陽光に対して関心のあるお客さんは色々ネットや資料で下調べをしています。 商談を進める中で情報交換し潟Aークの社員の方が詳しい、知っていると信頼されて初めて契約に進めます。 納得して戴くと高額商品の割にはコストと収入を計算すると実質の負担は数千円だったりするので、決まるときには、計測し見積りを出して説明をして契約と言った流れで意外にスムースです。

平 沼 補助金事業は枠や手続きなど専門事務が伴いますね。

長 内 専門の事務員が一名と一級建築士の資格を持った専任職員一名の二名がいます。 手続きは注意しないと補助金の対象から外れると大変なリスクになります。 北電の手続きだけで三カ月は掛かります。

平 沼 契約から完成、納品まで時間がかかると大変ですね。

長 内 契約時に現金かローンです。ソーラーローンは納品後に現金化され、お客さんの払いは次の月からです。 

 前途は明るい

平 沼 お客さんの年齢層は何歳位ですか。

長 内 三十歳代からで四十代が多く、五十代、六十代もいます。

平 沼 電器店と違ってフリー客との契約ですね。

長 内 むしろお買い上げ頂いてから固定客と言った流れです。 お買い上げ戴くまでは慎重ですが契約するとなると、二百ボルト工事のついでにIHとか、最近ではLED照明など当初の予算から一から二割程度は平均増えます。  また光るコンセントなどを一個サービスすると他は有料で設置を依頼されるなどします。太陽光はご主人に関心の強い方が多いですね。  

平 沼 電気器具は単価ダウンや価格競争が激しいですが太陽光はいかがですか。

長 内 本州の相場に比べて北海道は高い方ですが、ネットやチラシなど影響はありますが違いを納得してもらえば安心してお買い上げいただけます。  そのために月に二回ほどメーカーさんなどに来ていただき研修会を開いています。 それと社員同士の経験交流の効果が大きいです。

平 沼 量販店のチラシの影響はありませんか。

長 内 まだ北海道の量販店は太陽光が余り軌道に乗っていない感じです。

平 沼 毎週のようにチラシで宣伝されていますが。

長 内 ある人に聞きましたが「某量販店は道内の太陽光の専任が七人位で毎日、十件ほどの問い合わせがあり、対応しきれていないので不信感を持たれている」というもったいない話です。車より太陽光への関心が高まっている感じです。

平 沼 地域電気店のノウハウでは理解が難しい世界がありますね。

長 内 当社の社員も三十代から五十代まで幅広くいますので顧客の要望を適切に理解できる態勢にしていますので行政の後押しもあり前途は明るいです。

平 沼 それではこれからも頑張って下さい。本日は忙しいところを有難うございました。

長 内 ご苦労様です。今後ともよろしくお願いいたします。     


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